艦隊これくしょん -艦これ-とは？
かつて日本に実在した戦艦や駆逐艦、空母、潜水艦などを擬人化し、「深海棲艦」と呼ばれる正体不明の敵を撃破していく艦隊育成型シミュレーションのブラウザゲームです。
プレイヤーは提督となり、主に日本海軍（一部陸軍や他国）の軍艦等をモチーフにしたキャラクター（艦娘）を収集・育成・強化し、艦隊を編成して任務を遂行していきます。
角川ゲームスが開発し、DMM.comが配信しています。

登場するキャラクターの台詞や設定などで、史実になぞられている部分が多くあるのも特徴です。
例として、戦艦金剛は英国ヴィッカーズ社で建造されたため帰国子女でカタコトな日本語を喋り紅茶を嗜む設定だったり、空母加賀は「五航戦の子なんかと一緒にしないで」と一航戦としての誇りとプライドを感じる台詞を話したり、駆逐艦島風は初代・二代目ともに当時駆逐艦として最高速の巡航速度を誇る史実から速さを誇る台詞が多くあったりと、キャラクターデザインも含めて実在した軍艦と相まって、とても親しみやすく感情移入しやすいのです。
（なので各軍艦の最期をモチーフとした二次創作作品を観ると、思わず泣いてしまいます）


本題に入ります。

そもそもエンターテイメントと思想の関連性を考えるのは「ゲーム脳が犯罪者を生む」だの「マンガを読むとバカになる」だの「オタク文化は害」だのと決め付けている”どうも胡散臭い人たち”が講釈垂れているのと同類な気がして若干の自己嫌悪になりますが、あえて棚に上げて考えてみたいと思います。

巷では「艦隊これくしょん -艦これ- が流行することで若者の右傾化が云々」と、いかにも危機感迫るように論ずる方もおりますし「若者が軍国主義を賛美して戦争容認に云々」とブッ飛んだ意見を述べる人もいますが、これは大きな間違いです。
もちろん艦隊これくしょん -艦これ- は「実在した軍艦」かつ「実際に戦争で使用された軍艦」が多数モチーフになっていますが、敵は「実在した軍艦」でも「実在する国家」でもなく「深海棲艦」という架空の対象です。第二次世界大戦で日本と敵対した連合国軍を匂わせるような表現はまったくありません。

むしろ、艦隊これくしょん -艦これ- がキッカケとなって歴史や史実を学んだ人が大勢いると思います。私の周りの提督たちも「今まで歴史なんて全く興味なかったけど、艦これを始めてから歴史もいろいろ調べて勉強してみて本当によかったと思う」「戦争は絶対に肯定しないし、したくもない。だけど過去の歴史は変えられない。そこから学ぶことは沢山ある」「那珂ちゃんマジ天使」と、誰も「戦争をしたい」とは思っていません。
もちろん中には「諸君、私は戦争が好きだ」とか「よろしい、ならば戦争だ」なんて某少佐兼大隊指揮官殿のように熱くなる人もいるでしょう。否定はしません。
しかしCoDなどFPSゲームをして「実際に銃を撃ってみたい」と思う人はいるかもしれませんが「実際に人を撃ち殺してみたい」と思う人が何人いるのか、という話です。
そのごく少数のマイノリティを危惧するのであれば、この世に存在するエンターテイメントを全て規制しなければなりません。戦争映画なんてもってのほかです。
多くの提督たちは「ゲームと現実」の区別がきちんと出来ていると思いますし、そういった人々を理解せず全体を指して「右傾化が云々」と騒ぐのは失礼ではないでしょうか。

また某氏曰く「ゲームは戦争の悲惨さを感じさせない」という意見があるならば「育て上げた艦娘にダメコン装備し忘れて轟沈」させた提督の姿は悲惨そのものです。大切なものを失う悲しみは同じなのです。

艦隊これくしょん -艦これ- がキッカケとなり歴史や史実を学び、日本という国に「無関心」だった人たちが「関心」を抱く。そして現代の日本は過去の尊い犠牲の上に成り立っていると認識し、そこから愛国心や郷土愛を抱く。「艦これで右傾化云々」と騒ぐよりも、もっと注目すべき部分があるはずです。
なによりも大切なのは、まず自国に関心を示すこと。

いままで自国の歴史に対して「無関心」だった人々が「関心」を抱くキッカケをつくった艦隊これくしょん -艦これ- の功績は大きいと思います。





要するに何が言いたいかと言うと、ヘタレ天龍は私の嫁ということだ。


【艦これ】最後の一文で台無しだよ！新聞の艦これ記事


・・・ごめんなさい、本命は加賀さんです。